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強固な日韓関係こそ東アジア、世界平和の要(談話)

 

生活の党と山本太郎となかまたち

代表 小沢一郎


日韓中で協力して東アジアに平和を


日中韓首脳会談が11月1日、3年半ぶりに行われたのに続き、日韓首脳会談が2日、両国で現政権に交代してから初めて開催されました。21世紀の東アジア地域が政治、経済、安全保障と、あらゆる面で非常に不安定な要因を抱えている中、日中韓の連携協力は自明の理です。それにもかかわらず、今日まで日韓首脳会談を開けなかったというのは政治的に不正常であり、両国民の利益に反するものでありました。

今後の東アジアにおいて、中国問題は、世界が直面する最大の懸案事項です。特に隣国である韓国、日本はもちろん、国際社会に大きな影響が出ることは間違いありません。そのためにも、中国の政治・経済状況にきちんと目を向け、日韓が連携して中国社会を何とかソフトランディングさせることが必要だと思います。そして、中国を民主化の方向に持っていくことが実現できれば、東アジアだけでなくて、国際社会も平和に共存していくことができるはずです。

そのためにも、民主主義と自由経済という基本的な価値を共有する日韓両国が、東アジア地域の中核となり、あるゆる面で交流を深め、協力を進めていくべきです。強固な日韓関係を築き上げた上で、民主化された中国が加わり、日韓中が完全な協力態勢をつくることができたなら、今まで3ヵ国が人類史で築いてきた以上の大きな歴史的役割を果たすことができる、と私は確信しています。

 

日韓二千年の歴史の積み重ねは隣人としての貴重な財産

日韓関係を考える場合、両国間の二千年におよぶ友好協力の歴史を踏まえ改善のあり方を構築していくべきです。特に今年は、韓国と日本が国交を正常化して半世紀になります。国交正常化当時、両国間の人的往来は年間1万人ほどでしたが、今や年間500万人へと飛躍的に増えています。このような両国関係の背景には、両国間に二千年以上の人や文化の交流の積み重ねがあったことを忘れてはなりません。

古代王朝時代には、日本と朝鮮半島との間では通訳なしに会話ができたと言われています。言葉すらほとんど一緒だったわけです。また、日本の大和朝廷から新羅や百済の役職に就いた人もいますし、逆に朝鮮半島から来た人が大和朝廷で重要な役割を果たすこともよくありました。つまり両国は渾然一体の関係であったと言えます。そして時代が下り江戸時代には、徳川幕府による鎖国政策がとられていたにもかかわらず、唯一の外交使節として朝鮮通信使は12回も来日しています。

このように、韓国と日本は本来、民族的、文化的、政治的、経済的にも、あらゆる面で最も身近な隣人として交流していたのです。ところが現在の日韓関係は、今日まで首脳会談を開けないほど不正常な状態が続いてきました。これを正すためには、日韓両国がお互いに傲慢さや偏見を捨て、謙虚に誠意をもって友好協力関係の発展に努めるべきだと思います。

 

大きな視点に立って、日韓関係の改善を

ナチスドイツに占領されていたフランスも、現在はドイツと非常に仲良くしています。かつて覇権争いをしてきたイギリスとフランスも、今では英仏海峡トンネルを掘ってユーロスターで繋がっています。こうした仏独や英仏の関係に倣い、21世紀の日本も大きな視点に立って日韓関係を考えれば、必ず良い方向に向かっていくはずです。

そのためにも日本は、歴史的事実を冷静に見つめ、謝るべきは謝り、正すべきは正すという姿勢を示すことが、真の信頼関係を構築する上で重要です。その一方で、韓国においても過去の事実にとらわれて、反日的な教育・宣伝をすることを止めなければなりません。そのような中から両国は困難な問題を乗り越え、もっと力を合わせていくのが自然な姿であり、日本人も韓国人の大部分もそれを望んでいるのではないでしょうか。

1990年に訪日した盧泰愚(のてう)大統領が国会で演説した際、「来る世紀には東京を出発した日本の青年が海底トンネルを通過して、ソウルの親友と一緒に北京、モスクワ、パリ、ロンドンへと大陸を結び世界をひとつに繋ぐ友情旅行を楽しむ時代を共に創造しましょう」と訴えました。私はこれに大変な感銘を受けました。今こそ、民族的、文化的、言語的にも最も近い隣国である韓国と日本は、このような夢を実現するためにお互いに力を尽くすべき時だと確信しております。